東京ワインコンプレックス(Tokyo Wine Complex)

今、注目のワイン産地を識る Vol.1
中央〜東ヨーロッパ、ロシア編


今、注目のワイン産地を識る Vol.1 中央〜東ヨーロッパ、ロシア編

ワイン産地として実は古い歴史をもちながら、しかし、その高いポテンシャルにふさわしい知名度を獲得していない国や地域にスポットをあてる、ワインコンプレックス「いま注目のワイン産地を識る」企画。

第一回は、中央〜東ヨーロッパおよびロシア編。

ことに東欧のワインは、90年代初頭の共産体制の崩壊によって、世界市場へ進出したように思われているが、ひもとけばそれ以前からの取り組みがあり、それが体制崩壊などきっかけとしてあらわれてきた、という背景がある。

世界市場でのデビューは、まずは国際品種によるプレミアムワイン。そうしてブランド力を打ち立て、高い評価を獲得したうえで、地元品種のぶどうを用いた、独自性の高いワイン造りに取り組むという現在のトレンドが、歴史からも見えてくる。

スイス(Swiss)
環境とクラフトマンシップの賜物、ハイクオリティなスイスワイン
スイス(Swiss)

現在のスイスに相当する土地では、紀元前3世紀頃から共和制ローマの侵攻を受けるようになったが、ことにワイン文化が定着するきっかけとなったのは、紀元前58年、ジュリアス・シーザーがヴァレー渓谷を越えて、現在のスイスの地に侵攻して以降である。以来、現在に至るまで、知る人ぞ知るワイン産地としての歴史を伝えている。

スイスが知られざる産地となっている理由のひとつが、国内消費が高いこと。スイス人一人あたりのワイン年間消費量はおよそ50?もあり、生産されたワインはほとんど、自国内で消費されてしまうのである。

しかし近年、生産量が増え、これにしたがって輸出量も増えており、世界各地でクオリティの高さが評判となっている。

主要産地は、ヴァレー、ヴォー、ジュネーブの各州。スイスの南西に位置するヴァレー州は、スイス随一の生産量を誇り、白ワインの他に、赤ワインにも注目が集まっている。

ヴォー州ではレマン湖の北岸に主要産地が広がり、太陽、レマン湖からの反射光、そしてぶどう畑の石垣がたくわえる輻射熱によって、豊かな風味をもつ果実が育まれる。これらは「3つの太陽」と呼ばれ、この地のワイン造りの象徴となっている。

またフランスに近いジュネーブ州では、フランス系の品種の栽培もさかんで、そのエレガントな味わいも人気である。

スイスワインというと、シャスラーから造った白ワインが知られているが、他にも白品種のミュラー・トゥルガウ、シャルドネ、シルヴァーナ、ピノ・グリ、赤品種のシュペートベルグンダー(ピノ・ノワール)、ガメイ、メルロー、シラー、コルナランなども栽培されている。

スイスワインの多くが、ストラクチャーに優れた辛口だが、味わいの背景として、1億6000万年前のジュラ紀に形成されたスイス独自の地形・地質によるところが大きい。

標高の高い場所に植えられたぶどうは、酸素を吸収しようと炭酸ガスをたくさん放出する習性がある。その結果、根は土壌深く張り、したたかな果実を結ぶのである。

標高が高く、冷涼で雪が多く、激しい造山活動によるユニークな地層を持つスイスは、世界的にも比類ない地理的、気候的環境に恵まれているといえる。さらにそこに暮らす人びとの多くは、世界最高峰の機械式時計を作り出すキャビノチェに象徴されるように、真面目で、緻密なクラフトマンシップを有している。スイスワインのユニークな味わいは、こうした人的テロワールに因るところが大きい、ともいえよう。

ハンガリー(Hungary)
世界屈指のデザートワインのみならず、スティルワインも嶮を競うハンガリー
ハンガリー(Hungary)

現在のハンガリーに相当する地域では、紀元前からぶどう栽培がおこなわれていたが、ハンガリー人の先祖にあたるアジア系遊牧民マジャール人による大規模なワイン造りがおこなわれたのは、5世紀のことといわれている。その後、ワイン造りの伝統は1000年に建国されたハンガリー王国へと引き継がれ、16世紀にオスマントルコの侵攻を受けてからも、デザートワインの名産地として、その名声に磨きをかけた。

ハンガリーのワインというと、フランスはボルドーのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼとともに「世界三大貴腐ワイン」のにひとつに数えられるトカイ・アスー・エッセンシアがあまりにも有名である。

太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世は、ハンガリーのアスー・エッセンシアを「ワインの王にして、王のためのワイン」と讃え、著名な童話『法螺吹き男爵の冒険』では、ミュンヒハウゼン男爵とトルコのスルタンが、トカイワインの美味をめぐって、方や首を、方や巨万の財宝を賭ける。

このようにハンガリーワインといえば、デザートワインというイメージが濃厚であるかもしれないが、実際には赤、白ともにスティルワインも多く生産されている。現在、ハンガリーにはおよそ10万ヘクタールのぶどう畑があり、1994年に施行されたワイン法によって22地域が指定され、さまざまな種類のワインが嶮を競う。

白系ぶどうとしてはフルミントが有名だが、ビアンカ、チェルセギ・フューセレッシュ、オラスリズリングなどの品種も多く栽培され、ハールシュレヴュリュ、ムシュカト・ルネル、シャルガ・ムシュコタイ、オットネル・ムシュコターイ、キラーイレアーニカなども知られる。赤系はキラーイレアーニカなどと地元品種も豊富。また近年では、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールなどの国際品種もさかんに栽培されている。

生産地はハンガリー東北部に位置し、有名なトカイ・アスーの故郷であるトカイ地域、白・赤ともに力強いスティルワインを生み出し、パダチョーニ、バラトンボグラー、バラトン高地、バラトンフュレド・チョパク、ショムロー、ザラなどの産地を含む中西部のバラトン地域、チョングラード、ハヨーシュ・バヤ、クンシャークなどの産地を含み軽快でフレッシュな味わいのワインを多く生産する中部のドゥナ地域、ブッカリヤ、エゲル、マートラーリャなどの産地を含み、力強い赤ワインやフルボディの白ワインが多いエゲル地域、香り高いワインの産地として知られるネスメーイ、エチュク・ブダ、モール、パンノンハルマを含む北部ドゥナーントゥール地域、ペーチ、セクサルード、トルナ、ヴィラーニ、ショプロンなど多様なワインを育むパンノン地域などがある。

ルーマニア(Romania)
ワイン造りの文化を守った不屈の国ルーマニア
ルーマニア(Romania)

古代、現在のルーマニアに相当する地域はダキアと呼ばれ、民族的としてはダキア人やトラキア人によって構成されていた。紀元100年頃にローマが侵攻し、ダキア・トラキア人とローマ人が混交して、現在のルーマニア人の祖となったと考えられている。

ルーマニアという国名も、「ローマの国」をさすローマニアが語源といわれており、ローマの影響を色濃く受けた、古代以来のワイン産地であったことが窺える。しかし、ワイン生産の起源を辿ると、ローマ侵攻のずっと以前から、この地では優良なワインが造られていた。

古代ダキアを支配していた王ストラボは、「ダキア人にとってワインは水よりも大切である」との言葉を遺している。伝説では、紀元前1世紀にローマ皇帝プレビスタが現在のルーマニア地域に侵攻した際、ダキア人を屈服させようと試みてぶどう栽培を禁じたこともあるという。

3世紀にローマ帝国が撤退して以降も、ルーマニアにはフン族、ゴート族、スラヴ族などの異民族がたびたび侵攻。さらに15世紀にはオスマントルコの統治を受け、1878年までイスラムの支配下に置かれた。

こうした歴史の中でワインは、ルーマニアの人びとの不屈の魂の象徴となっていった。ルーマニアの人びとは、たび重なる国難に遭いながらもワインを造り続け、今日に至るのである。

主要産地は、モルドヴァ、トランシルヴァニア、ムンテニアなど。

モルドヴァは、ルーマニアのワイン生産量のおよそ3分の1を占める平原地帯。隣接しているモルドバ共和国とは異なる、ルーマニアの一地方である。北部では白ワイン、南部では赤ワインが多く造られる。

高原地帯のトランシルヴァニアでは、その冷涼な気候によって、爽やかな白ワインが多く造られている。

黒海沿岸のドブロジャは、ルーマニアでは最も温暖な地域。赤白ともに、豊かな香りと味わいをもつワインが造られている。

白系品種のバベアスカ・グリ、クランボシェ、フェテアスカ・アルバ、フェテアスカ・レガーラ、ズギハラ・デ・フシ、シャルバ、赤系品種のフェテアスカ・ネアグラ、バベアスカ・ネアグラなどの地元品種が知られるが、近年では、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローなど国際品種の傑作ワインも数多くある。

ブルガリア(Bulgaria)
常に注目のワインを造り続ける発酵の国ブルガリア
ブルガリア(Bulgaria)

ブルガリアのワイン生産の歴史は、古代以来4000年以上にもわたるといわれている。しかし、現状に直接繋がる近代的なワイン醸造は、1950年代以降の取り組みの影響が重要である。

1950年代以前のブルガリアでは、複数のぶどう栽培農家が協同組合を結成してワインを醸造する、いわゆる「協同組合ワイン」がもっぱらであった。

この頃のブルガリアワインは、ヨーロッパで流通し、ワインの味わいには評価の厳しいイギリスにおいてさえも、「安くて美味しい」と、好評を得ていた。

1947年に、ブルガリアが社会主義体制となって以後は、ワインの醸造は国家の指導下におかれることとなり、大規模な生産がおこなわれた。60年代後半から70年代にかけては、社会主義体制下にありながら、カリフォルニアワインの成功例などを見習い、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種を用い、ニューワールドスタイルのワイン醸造が試みられるようになった。こうして生み出されたヴァラエタルワインなどは国際的にも注目され、ブルガリアは知る人ぞ知るワイン生産国として再浮上したのである。

1960年の政府令では、ブルガリアのワイン産地は、次の5つに分類されている。

ルーマニアとの国境となるドナウ川の南岸とドナウ平原の中西部を含むドナウ平原(北ブルガリア)地域は、湿潤大陸性気候で、夏は暑く、年間を通して晴天に恵まれる。シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、アリゴテといった、国際品種への取り組みもさかんである。

黒海( 東ブルガリア)地域は、穏やかな秋の気候が長く続き、果実の熟成感が高く、リースリング、マスカット・オットネルユニ・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、トラミネール、ゲヴュルツトラミネールなどの品種からクオリティの高い白ワインが生み出される。

バルカン山脈の南に位置するローズヴァレー(下バルカン)地域は、オフドライの優しい味わいの白ワインで知られる。

トラキアヴァレー( 南ブルガリア)地域は、温暖で、かつ降水量も豊富。赤ワインの産地として知られ、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種の他、地元品種であるマヴルッドも有名。

ブルガリア南西部のストゥルマ川渓谷( 南西ブルガリア)地域は、南の地中海からの影響を受ける、ワイン生産には格好の土地柄。

これらの地域において栽培される地元品種、白系のルカッテリ、ウェルシュリースリング、赤のマヴルッド、メルニック、パミッド、ガムザなどが、現在、国際的にも注目されている。

ジョージア(Georgia)
クヴェヴリ仕込みの伝統を伝える「 世界最古の産地」ジョージア
ジョージア(Georgia)

古代からシルクロードの要衝として栄えたジョージアは、8000年もの歴史をもつ「世界最古のワイン産地」。また、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈南麓一帯は、一説に「ぶどうの原産地」ともいわれている。

現在のジョージア地域で造られたワインは、古代においてはエジプトにまで運ばれ、かのクレオパトラをも魅了した。表向きは権力の権化のようにふるまった彼女であったが、その実は政権を維持する不安と王家の将来を深く憂うさびしき女性で、独りワインを傾けながら涙することもしばしばであったとか。

ゆえに古代エジプトの人びとは現在のジョージア地域で造られたワインを「クレオパトラの涙」と呼んだという。

古代以来、中世、近世、近代に至るまで、ジョージアワインの高級品の多くは甘く仕上げられたワインであった。ソ連邦統治下においても、甘く濃い味を好むロシアの風習によって、極めて甘味の強いワインが造られていた。しかし2008年、ジョージアは南オセチアをめぐりロシアと対立し、軍事衝突する。この時、両国間では外交関係が断絶し、ロシア政府はジョージアワインの輸入を禁止(2013年まで)。この結果、ロシア頼りの輸出が一新。国際市場で流通しやすい辛口のワインの研究が進み、現在では、食事によく合うワインの産地として認識されるようになったのである。

テロワールのほとんどが大陸性気候。赤のサペラヴィ種、白のムツヴァネ種など、独自のぶどう品種は400種類以上にものぼる。

ジョージアには、独特の伝統的手法が遺されている。「クヴェヴリ」と呼ばれる壺に収穫したぶどうを仕込み、その壺を石造りの蔵「マラニ」の床に埋め込み、発酵・熟成させるのである。この、伝統的な壷造りのワイン製法は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。

日本では、かつてこの国を「グルジア」と呼称していた。2008年にロシアと武力衝突した旧グルジア政府は、その翌年からロシア語に由来する「グルジア」という国名呼称を、英語由来の「ジョージア」に変更するよう各国に要請。それ以前から、国連加盟国の大多数は、英語由来の「ジョージア」という国名で呼称しており、ロシア語由来の「グルジア」を採用している方が少数派。

そうした背景を得てようやく日本でも、2015年4月14日に「グルジア」の呼称を「ジョージア」と改める法律が成立した。とはい
え、「グルジア」も「ジョージア」も、あくまでも海外からの呼び名。現地の言葉での国の名称は、「サカルトベロ」である。

モルドバ(Moldova)
世界最大のセラーを有する、旧ソ連屈指の産地モルドバ共和国
モルドバ(Moldova)

5000年前からぶどう栽培がおこなわれていたというモルドバにおいて、特にワイン生産がさかんだったのは、中世にこの地方を治めたモルドバ公シュテファン・チェル・マーレ(1433 〜 1504)の時代。畑、醸造、セラーなど、ワイン生産全般を管理する特別職「パハルニック」(杯をもつ人、の意)を定め、生産向上につとめたという。

その後、16世紀にオスマン帝国の支配を受け、ワイン産業は一時停滞するが、19世紀に帝国ロシアの占領を受けるようになると、モルドバはワイン産地として再評価されるようになる。

第二次世界大戦後のソ連邦時代には、積極的な増産がはかられ、栽培面積は22万ヘクタールにのぼり、ソ連全体で消費されるワインの五分の一がモルドバ産であったという。しかし、1980年代のゴルバチョフ政権下において禁酒政策がとられ、生産量は激減した。

1990年代に入るとソ連邦の影響力が弱くなり、91年に独立。徐々にワイナリーの民営化がはかられるようになる。

モルドバ独立以降も、生産されるワインの多くは旧ソ連邦に相当するロシアへと輸出されていたが、2006年にロシアはモルドバワインの輸入を禁止。以降モルドバは、ヨーロッパやアメリカにむけてのワイン造りを志向し、転換につとめている。

主な産地は、モルドバ中央部のコドゥル、南東部のシュテファン・ヴォダ、南西部のヴァルル・ルイ・トラヤンなど。

コドゥルは雨量が多く、冷涼で、フェテアスカ・アルバ、マスカット・オットネル、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネなどの白ワインの生産がさかん。他にも、高品質な赤ワインやスパークリングワインへの取り組みも見られる。シュテファン・ヴォダは、大陸性の気候で、黒海からの影響もあり、地元品種である赤系ぶどうララ・ネアグラが有名。ヴァルル・ルイ・トラヤンは、黒海やティゲチ丘陵の豊かな森林の影響により温暖な気候にめぐまれ、赤ワインやデザートワインが多く生産されている。

またモルドバは、地下採石場を利用した総延長250キロにものぼるという世界最大のワインセラーがあることでも知られている。

ウクライナ(Ukraine)
ワイン史に名を残す、レフ・ゴリツイン王子を生んだウクライナ
ウクライナ(Ukraine)

ウクライナでは、2000年以上前からワイン醸造がおこなわれていたといわれている。中世にはキリスト教と共にワイン文化が広まり、帝政ロシアの支配へとつながった。

ウクライナのワイン史で特筆されるのは、レフ・ゴリツイン王子であろう。王子は19世紀後半、ヤルタ近郊のノーヴィ・スヴェットにおいて、当時「ロシアのシャンパーニュ」と呼ばれた、クオリティの高いスパークリングワインを造り、高く評価された。

以後ウクライナは、ソ連邦最大のワイン供給地となったが、1980年代、ゴルバチョフ政権下の禁酒政策によって、生産量が激減。90年代以降ソ連邦が弱体化して以降は、輸出先をヨーロッパやアメリカなど世界市場に切り替え、ワイン産業全体の転換をはかっている。
主な産地は、ウクライナ南部のバラクラヴァ、中央部ベッサラビア、西部のカルパティア・ルテニア、南ウクライナなど。

白系品種は、アリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、リースリング、シャルドネ、トラミネールなど。赤系品種は、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ノワールなどの国際品種の栽培がさかんである。

現在、ワインのスタイルとしては、モノセパージュや、「ロシアのシャンパーニュ」を彷彿とさせるスパークリングワインが、注目されている。

ロシア(Russia)
ソ連邦時代の名ワイン産地の独立後、あらたな取り組み著しいロシア連邦
ロシア(Russia)

広義においてロシアワインというと、グルジア、モルドバ、アルメニア、ウクライナ、アゼルバイジャンなどの旧ソ連邦諸国のワインをさすこともあるが、現在の状況において正しくは、ソ連邦解体後のロシア連邦の南部地域、すなわち、ジョージアの北に位置するダゲスタン共和国、チェチェン共和国、カバルダ・バルカル共和国、クラスノダール地方、ロストフ地方、スタヴロポリ地方、アルタイ地方、トヴェリ州などにおいて生産されたワインが該当する。

1992年、国有農園の民営化によって、ぶどう畑が投資家に所有されるようになると、もっぱら甘口ワインが生産されていたこれまでのスタイルが見直されるようになった。伝統的なスパークリングワインやデザートワインにも見るべきものは多いが、ことに世界市場に通用するクオリティの、辛口スティルワインへの取り組みは著しい。

白系品種は、アリゴテ、マスカット、ピノ・グリ、クレレット・ブランシュ、プラヴァイ、リースリング、シルヴァーナ、サヴァニャンなど。赤系品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ブラウアー・ポルトギーザー、サペラヴィなどが栽培されている。

※本記事は、2018年6月5日にグランドハイアット福岡で開催された「ワインコンプレックスFUKUOKA」会場パンフレットより転載いたしました。

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